議会改革のもう一歩先に。

2010.08.11 Wednesday

JUGEMテーマ:地方議会
 
流山市議会議会運営委員会の行政視察で、
8/10(火)三重県議会(通年議会、予算決算常任委員会)
8/11(水)民主党京都府議会議員団(会派による事業仕分け)に行ってきました。

新幹線のぞみ700系が車内に電源&Wifiが完備されているおかげで、
京都⇒東京の移動時間を有効利用してブログを書いています。

今回の視察の全般的な感想としては、
とても充実していて勉強になりました。

視察先の説明員の方々にも大変お世話になりました。

まず、初日の三重県議会では、
14:30〜受入れていただく予定が、
こちらが予定よりも1時間も早く到着してしまったにもかかわらず、
13:30〜議会事務局 高沖次長に快く受入れをいただき、
途中14:10〜14:30までは公務多様の折にもかかわらず、
三谷県議会議長にも同席をいただきました。

特に三谷議長からは、
8/2に大阪市内で開催された「全国自治体議会改革推進シンポジウム
(橋本大阪府知事とのガチンコバトル)について、
ご報告と感想をいただきました。

通年議会と予算決算常任委員会の導入は手段なので、
議会として何をどうするのか?

市民の代表である議員の集合体として、
議会は何を目指すのか?

を改めて議会運営委員の間で、
協議を重ねていかないと手段に溺れてしまうと感じました。

地方議会改革のトップランナーである三重県議会を改めて訪問することで、
流山市議会の改革(日経新聞全国市議会改革度全国ランキング9位)も、
決して劣っていないことを再認識できました。

結果的に、
予定より約60分早く先方に赴き、
予定より約75分も時間オーバーし活発な議論(質疑応答のやりとり)をして、
述べで3時間以上も三重県議会に居座りました(笑)

また、本日訪問させていただいた京都府議会では、
民主党会派の上村崇府議会議員に、
「会派による事業仕分け」について、
とてもわかり易く丁寧に説明をしていただきました。

上村さんの説明が約50分程度、
その後、
私たちからの質疑応答が約70分程度というボリューム感でした。

事業仕分けは、
テレビ等でも頻繁に報道されていたこともあり、
行政改革(ムダな事業を削る)が目的と、
私自身が誤った認識をしていることに、
気づかされました。

事業仕分けの目的は、
その対象となった事業の目的やミッションを明確にすること。
その上で、どこがその事業を推進するのか仕分けること。

京都府議会は会派ではなく議会として、
議会が主導で事業仕分けを実施することは難しいようですが、
流山では会派ではなく議会として、
議会が主導で事業仕分けに取り組めないかどうか、
改めて議会運営委員会の中で協議を重ねたいと思います。

▼会派として事業仕分けに取り組んだ場合のメリット・デメリット
└議員間の合意形成がしやすい。
└仕分けの結果、執行部への強制力が弱い
▼議会として事業仕分けに取り組んだ場合のメリット・デメリット
└仕分けの結果、執行部への強制力が強い
└議員間の合意形成がしにくい。

執行部と民間が主導する事業仕分けと、
どう棲み分けをしていくか?

さらには、
監査委員会や決算審査特別委員会と併せて、
議会主導の事業仕分けをどう位置づけていくのか?

改めて考えるよいキッカケとなりました。

議会制民主主義とは何か?
二元代表制とは、どういうことか?

議会改革のもう一歩先に見えてくるものを、
ここに来て改めて、
『みんな(市民・職員・議員)で、議論していかなくてはいけない!』
と思いを強くした視察でした。

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