「議会改革ブレークスルー10のセオリー」〜プロローグ編〜

2011.08.11 Thursday

流山市議会は、
平成22年4月に
日本経済新聞社「日経グローカル」誌がおこなった
全国市議会(806 市)議会改革度ランキング調査において、
全国9位、千葉県内1位にランキングされ、
AAの格付けがされました。

さらに、
同年10月には、
マニフェスト大賞において、
以下のダブル受賞をしました。

●優秀成果賞
 「全国初!ユーストリームによる委員会審議の公式ライブ中継・
 スマートフォンを利用した電子採決方式の導入、
 流山市議会ICT 基本計画の策定」

●優秀議会改革賞
 一連の議会改革について

上記のようなこともあり、
最近は全国の地方議会や、
議員同士の勉強会組織等から、
議会視察にお越しいただきます。

【7月】5件
●八潮市議会 議会事務局
●取手市議会 議会基本条例策定調査特別委員会
●港区議会 みんなの党
●飯山市議会 議会運営委員会
●さいたま東部地方政治改革ネット
【8月】7件
●民主党京都府議連
●赤穂市議会 議会運営委員会
●足立区議会 民主党
●小金井市議会 議会運営委員会
●富津市議会 議会改革推進研究会
●鳥羽市議会 議会運営委員会(予定)
●杉並市議会 議会運営委員会(予定)

これまでにも、
視察にお越しいただいたり、
勉強会等で御一緒したりした地方議員の方々から、
「議会改革を推進したいのだけれど、
なかなかうまく進まず困っている」
という御相談を数多く受けてきました。

そこで、
そんな現職の地方議員向けに、
「議会改革ブレークスルー10のセオリー」
と題してブログを書いてみようと思います。
※本編は、このブログの後にアップします。

明治維新の志士たちは、
およそ5000人いたと言われています。

5000人の力で幕府を倒し、
地方から新しい日本を建設しました。

地方議員は全国に3万6909名(平成21年末時点)。

いまこそ地方議員が
奮起して現代の志士となり、
地方から日本を本気で変えて行かないと、
此の国は沈没してしまうと、
僕は本気で危惧をしています。

全国の地方議会では、
市民目線にたって「市民に開かれた議会の実現」を目指して、
議会改革を推進しようとする議員が少しずつ増えてきています。

しかし、議会内では少数派のケースが多く、
他の議員を、うまく説得できなかったり、
会派間で牽制しあってしまい、
いわゆる総論賛成、各論反対の状態となっているケースが、
多いのではないでしょうか。

議会内で自分の意見や提案が通らない。

そのことをブログや後援会誌等で、
相手の議員名や会派名を名指しをしないまでも、
他の議員や会派や議会を皮肉った趣で揶揄し、
有権者や支援者から共感を得る。

同僚(他会派)議員から、
ますます反感を買い、
正論でさえも通らなくなる。

自分の支援者を中心に、
例えば「議員定数の削減」の署名運動をしたり、
そのことをメディアに取り上げてもらって、
世論を形成し自分の意見や提案を、
強引に議会で通そうと躍起になる。

こんなことを繰り返しても、
“議会改革は、全く進まないのだ!”
ということに、
そろそろ気づいて欲しいと思います。

なぜなら、
僕自身が、そうであったからです。

今から13年前、29歳で初当選した僕は、
当時、ひとり会派でした。

現職の議員や会派、
議会の仕組みを批判することで、
一部の支援者からは賞賛され、
ヒーロー気分でした^^;

しかし、今から振り返れば、
これは単なる勘違い野郎に過ぎなかったのです。

1期4年間、
自分なりに一生懸命活動をして気づいたことは、
1)議員(個人)の活動
2)選挙のための活動
3)議会(組織)としての活動
をキチント棲み分けなければいけないということでした。

そこで2期目からは、
僕は自らお願いをして、
最大会派に入りました。

議会は、合議制の「議事機関」です。
※詳細は後述します。

どんなに自分が素晴らしいと思った提案も、
少なくとも過半数以上の議員から、
賛同を得ることができなければ、
それは単なる独りよがりの意見にしか過ぎないのです。

自分の提案が同僚(他会派)議員に、
受入れられなかったということは、
同僚(他会派)議員が悪いのではなく、
明らかに自分自身の提案能力の欠落によるものです。

「自分は市民目線で、とてもよい提案をしたのだけれど、
これまでの慣例を重視する守旧派の議員たちに反対を受けて、
提案は受け入れられなかったのです。」
こんなふうにブログや会報誌で有権者に訴えることは、
裏を返せば、
「私には議会という組織に対して提案力と説得能力に欠けています」
と言っていることになります。

日本国憲法の前文には、
民主主義とは主権在民であるということが謳われています。
さらに93条には、
「地方公共団体には、法律の定めるところにより、
その議事機関として議会を設置する。 」と記載されています。

議会は議決をするだけの機関ではなく、
「議事機関」なのです。

「議事機関」の権限は、
1)立法権限/条例制定
2)行政的意思決定権限/地方自治法96条1項及び100条
3)行政監視権限

そして、
「議事機関」と「執行機関」は、
対等・協力の関係にあります。

つまり、
議会と執行部は対等ですが、
議員個人や会派と、
執行部は対等ではないのです。
このことを皆さんは大きく誤解していませんか?

市民のための議会改革は党派会派を超えて、
市民の声をよく聴いて、
議会がひとつ(チーム)となって、
取り組んでいかなければいけないのです。

一方、議案や意見書等の賛否については、
議員や会派・政党間で、
論点や争点を明確にして議論すべきです。

「議会改革の先にあるものは何なのか?」

まずこのことについて、
議会内で党派会派を超えて、
共通認識をつくらなければいけません。

いわゆる議会としてのゴールイメージ(目的)を設定し、
目標設定や達成のための手段について、
組織としての“意思決定の基準値”を明確にしておかなければ、
議会内では総論賛成各論反対の不毛な議論が続くのです。

また、
価値観の多様化した現代で、
「全会一致でなければやらない。」
という全体主義的な誤った民主主義の認識を改めて、
過半数以上の賛同があれば、
「とりあえずやってみる」
という気概や議会内の雰囲気(風土)が、
醸成されていかなければ、
いつまでたっても、
議会改革の一歩を踏み出すことはできません。

以上のことを整理するには、
議会で議会基本条例の制定をすることが、
結果的に一番の近道だと僕は思っています。

次に書くブログで、
議会改革を具体的に前に進めていくための
セロリーについて書いてみます。

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