「議会改革ブレークスルー10のセオリー」〜本編〜

2011.08.11 Thursday

「地方議会改革を推進したいけれど、
なかなかうまく進まず困っている」
という現職の地方議員の方々向けに、
「議会改革ブレークスルー10のセオリー」
と題して、ブログを書いてみました。

10のセオリーを書き終えてみて、
このほかにもセオリーはあると感じます。

この記事がキッカケとなって、
全国に散らばる改革派地方議員のトップランナーたちが、
他のセオリーもドンドン更新して、
この火種が全国に波及し、
地方から日本を、
より良く変えていくキッカケになったら、
とっても嬉しい限りです。
---
【Theory1】
議会改革は議員同士のコミュニケーション改革。

※主義主張や方法論が違っていても、
 自分たちの故郷をより良くしていこうという思いで、
 選挙を戦って有権者から選ばれた人たちなのだから、
 ひとつになれる。
 という信頼ポイントを置いて、
 まずは、
 会派党派を超えた一人の人間同士という関係を創り上げる。
 また、五感を開いて、相手をよく観察し、
 相手議員の本音と建て前を、しっかりと見極める。

【Theory2】
地方議会に関わる法律(主に日本国憲法や地方自治法)や、
仕組み(議会(代議)制民主主義、二元代表制など)
を正確に理解をして、自分自身の腹に落とす。

※自分自身が勉強して得た知識を、
 他の議員にひけらかすような態度は、
 おくびにもみせてはならない。
 議員同士で議会改革の議論や自由討議をする際には、
 あくまでも淡々と論理的に議論をする。

【Theory3】
議員全員対象の研修会を企画して、
大学教授などの学識経験者から、
語ってもらう。

法律を紐解いて、地方議会の存在意義や、
民主主義とは主権在民であり、
代議制であることからも、
市民に開かれていない議会などあり得ない。
しかし、これを議員が議員に解いてもうまくいかない。
また、議会改革を推進するためには、
二元代表制(執行機関と議事機関=対等・協力)ということが、
議員ひとりひとりの腹に落ちている状態でなければならない。

※講師選定の基準は、学識だけでなく、
 地方議会の実態も御存知かどうか?
 「あの先生は有名だから」とか安易な基準で、
 講師選定をするのではうまくいかない。
 講師の先生には、
 自分が所属する議会の問題点や課題について、
 予めレクチャーしておいて、
 講演後のゴールイメージを講師の先生と、
 共有しておく。

【Theory4】
議会改革先進地に議員個人や会派単位で行くのではなく、
議会運営委員会や議会改革特別委員会等、
議会の委員会として行く。

※視察後、「良かったね」とレポートを提出したり、
 ブログや会報誌で報告をして終わるのではなく、
 委員会で振り返りの会議を開催する。
 「うちの議会で実現するには」という観点で、
 議員同士で前向きに議論をしアクションプランにまで、
 落とし込まなければ、いつまで経っても前には進まない。 

【Theory5】
議員(個人)の活動と、選挙のための活動、会派の活動、
議会としての活動の棲み分けを明確にする。

※個人プレーで目立てば選挙には強くなるが、
 議会改革を牽引する存在には成り得ない。

【Theory6】

自分の手柄にしない。

※議会は合議制の議事機関。
 過半数の同意を得ることができなければ、
 様々な施策を実行に移すことは不可能。
 たとえ自分が発案者であったとしても、
 これを「自分が実現しました」とか言って、
 メディアに自分が登場するのではなく、
 先輩議員やキーマンとなる議員に、
 手柄を譲る謙虚さとしたたかさが必要。
 委員長ポストについているなどの関係で、
 自分が前に登場せざるを得ない場合でも、
 協力や賛同してくれた委員さんたちを、
 公の場で心から労う配慮が不可欠。

【Theory7】
議員同士の議論の様子を公開中継する。

例えば、
USTREAMであれば初期投資は、
ほぼかからない。

※守旧派で議会改革に反対する議員に限って、
 意外と有権者の目を気にする傾向がある。
 議論の様子をライブ中継することで、
 カメラの先にいる有権者を気にして、
 非建設的な意見を発しなくなる。

【Theory8】
議会内で合意形成できたものは、
決議等で議決をして機関決定する。

※議決して機関決定をすることで、
 決めたことに重みが増していく。
 俗にいう申し送り事項では、
 改選後に本当に申し送られるだけで、
 終わってしまいアクションにつながらない。

【Theory9】
議会事務局を味方につける。

※議会事務局のサポート(特に法制面)がなければ、
 議会改革の推進はない。
 議会事務局のスタンスは、
 実現できない理由を並べるのではなく、
 どうすれば、
 「障碍を乗り越えて実現できるのか」
 議員に提案することであることを、
 理解し納得してもらう。

【Theory10】
議会基本条例を制定する。

※流山市議会の場合は、
 「議会基本条例を制定するのだ!」と、
 当時の議員全員で決めたことによって、
 Theory1〜10まで全てのことが実現可能となった。
 「議会とは何か」「議員とは何か」「改革の先にあるものは何か」
 などなど、時には職員や学識者にもサポートしてもらいながら、
 まずは議員同士でトコトン議論を重ねることで、
 市民に開かれた議会を目指す風土が醸成されていく。
 
 ここまで来たら、
 次のフェーズは市民を巻き込んだ議会改革。
 “プロダクトアウト型から、マーケットイン型へ”
 議会報告会を開催し、議員個人としてではなく、
 議会として街に出て市民の声をよく聴く。
 さらに、
 聴きっぱなしではなく、フィードバックや、
 アウトプットもして、 よい提案は市政に、
 どんどん反映させていく。
 その先に議会制民主主義の確立と、
 顧客(市民)オリエンテッドな市政の実現が見えてくるはず。

【終わりに】
議会改革に関する視察及び講演・取材等のお問い合わせは、
流山市議会事務局
04-7150-6099(直通)
gikai@city.nagareyama.chiba.jp

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  • 2011/12/22 5:31 PM
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